ISBN:4791761510 単行本 市橋 秀夫 青土社 2004/11 ¥1,995

お正月スペシャル第2弾です。
今年の春に教科書として使うそうです。

例によってまだはじめにと1章しか読んでいませんが、内容は↓のよりはるかにいいです。文句があるとすれば、字が小さい事と、こういうのにありがちですが、日本語訳が下手なこと。
あと、フリートレードが酷いってのは分ってるんですが、なんかこう、フェアトレードはかくもすばらしいという風な論調を期待してたんですが、そうでもないのかな。まあ、全部読んだらまたレビューあげます。

レビュー

本気で読みにくかったです。もしかしたら、あまりにも私の日本語が不便だからかもしれませんが、とにかく読みにくかったです。んで、英語版を買うことにしました。1000円くらいだったのでもーまんたいです。
内容については、とても勉強になりました。
ここで、1つ私があたらしい言葉を勝手に作ってよろこんでました。
「富の終着点」と「富の出発点」
どっからもぱくってません。(新古典派の最終消費は多少似てますが)
もちろん、終着点っていうのは今のとこはアメリカのことで、出発点は途上国のことです。1月4日の日経新聞ではアメリカで有名な経済学者が恐ろしい発言をしてて、それを受けての言葉です。

この本との関連ですが、「出発点」の現状についてのことが少し控えめ批判的に書かれています。農作物は、生産量が増えれば増えるほど価格が下がるという特性があります。(価格の弾力性が云々というのは新古典派の考え方だからその言葉は使いたくないのです)農業を営む方は、価格下がるがいやだから、サボタージュみたいなことをしたり、生産調整したりするんですが、困った事に、某国の某機関によって、他のとこでも同じ農作物を作らせて、常に生産過剰の状態にしとるわけです。
さらに悪いことには、筆者の言葉を借りると先物取引とかで農作物の価格は(農作物なんか全く無い)市場で、実際収穫できる量の何倍もの量の農作物が取引されていて、農作物の価格は結局、ほぼこの市場参加者のみによって決められてしまっているという現実があります。
この辺は通貨の取引と似たような感覚ですね。

そして、この現実離れしているモノの値段を少しでも元に戻そうという試みの一つがフェアトレードなわけです。

上の方は香ばしい感じですが、以上でお終いです。
英語版でまた考えて書きます。

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